風邪に抗生物質は効かない! 耐性菌にご注意を!!

こんにちは

生まれてかれこれ三十数年…

風邪で病院に行ったことがないうっさんです

 

 

 「風邪に抗生物質投与は控えて」by厚生労働省

 

一昨日ニュースを見ていて

 

「耐性菌」

 

という言葉を耳にしました

 

ピロリ菌の除菌をした時に

 

自分の判断で服用を中止すると、除菌に失敗して、治療薬に耐性をもったピロリ菌があらわれることがある

いざ!ピロリ菌除菌! 一体何をどうするの? いくらかかるの? - ussan blog

 

と記事に書きました 

耐性菌とは要するに治療薬に耐性を持った菌のことなのですが

ニュースで見たのは

 

 

抗生物質が効かない耐性菌が増えている為

風邪に抗生物質投与を控えるように厚生労働省と医師会が5月中にも

風邪の症状を訴える患者に不適正な抗菌薬の処方を減らすよう導く

「抗微生物薬適正使用の手引」を公表するそうだ

 

というもの

 

 

調べたら今年の3月にも

厚生労働省が、風邪に抗生物質投与を控えるように呼びかける手引書をまとめたというのがありました

www.nikkei.com

 

 

我が家は、母親の方針で抗生物質はなるべく飲まないとなっていた為

病院にもあまり行かず

風邪を引いてもプロポリスで乗り切っていました

 

なのであまり知らなかったのですが

風邪を引いて抗生物質を処方されることがよくあるとのこと

 

いやいや、そもそも風邪って確か原因がウイルスっていうのがほとんどらしいのに、細菌に効く抗生物質投与って一体???

 

足骨折したのに目薬さすぐらい意味ないのでは??

 

と思ったのです

 

でもこれまたよく見てみると

治療する方の

「この風邪がウイルス性なのか細菌性の風邪かの見分けに苦慮するから」

とか

「風邪により抵抗力が弱った身体が細菌感染を起こす可能性があるから」

なんてことや

 

治療される方からの

「薬処方してくれないなら他の病院に行く」って言われるから

とか

母親が「この子には効くんです」と言うから無下にできなくて

なんてこともあり

 

とりあえず抗生物質処方

 

となることが多いようです

 

 

 

が、しかし!!!

このこの抗生物質の不要な処方が耐性菌を増やしているとのこと!!

 

えらいこっちゃ…

 

 

 

 

 耐性菌が増えるとどうなるか

早い話

細菌性の病気にかかった時に

本来効くはずの薬が全然効かなくなる!!

 

例えば細菌性が多い中耳炎

悪化すれば難聴の可能性!

もし治らなかったら鼓膜を切開する外科的な処置が必要なことも!

 

骨髄炎も抗生物質で治します

抗生物質が効かない場合、最悪命に関わります

 

 

大変ですよ!!!

 

しかもこの耐性菌

大人だけでなく子供にも!

 

小さい頃から抗生物質を飲んできた子供に耐性菌が多いのではと

考えられているそうです

 

さらにこの耐性菌

最近は生まれてきた子供まで持っているとのこと!!

 

母親が何らかの形で感染

そして赤ちゃんにも感染するそうです

 

 

 

 

 

耐性菌のでき方・殖え方

調べてみると以下のこのとあるようです

 

・薬剤の不活性化

人間の体が薬を飲んだ後に腎臓によって尿として排出したり、肝臓に存在する代謝酵素によって薬の形を変えられて体外に排出したりするのと同じようなことを細菌自身が行い抗生物質を無効化してしまう

 

・薬剤作用点の変異

薬はそれに作用するような形をしていて、鍵と鍵穴のようにピッタリ一致しなければ効かないようになっているそうで、細菌自身がその形作り変えることによって抗生物質が作用しなくなってしまう

 

・薬剤を排出するポンプを獲得する

細菌が薬剤を排出するポンプを獲得し、その一つのポンプが多くの抗菌薬を外へ排出する機能をもつことがあり、それによって抗生物質に耐性を示すようになってしまう

 

 

これを調べていて思いました…

人間が免疫力を高めたり

薬を飲んだりして細菌に対抗するように

細菌も日々進化しているのだな…

 

日々これ精進ですよ…

 

 

しかし!!

日々精進している細菌

実は抗生物質があるから精進している訳ではないらしいのです!!

 

耐性菌というのは抗菌薬を使用していない状態であったとしても、一定数の耐性菌が発生するんだそうです

でもこれらの耐性菌はようは突然変異

突然変異種は通常とても貧弱なので放っておけば淘汰されるそう

 

じゃーほっとけば死ぬんじゃん

て思いますよね?

 

ところがどっこい!!!

ここに抗生物質が関わってきます!!

 

 

 

耐性菌とそうでない菌が混じっている状態で抗生物質を投入

抗生物質が効く菌が滅却!!

なんてことでしょう!

通常なら淘汰されるはずの耐性菌が奇跡の生還!!!

耐性菌が繁殖

耐性菌パラダイス!!!!

 

 

あちゃーーーー(ーー;) 

 

そうです

抗生物質を投入したことにより耐性菌パラダイスを作ってしまっていたのです 

 

 

不要な抗生物質を飲むことによって

耐性菌を増やしていた可能性があるのです!!!

 

 

 

 

 

でも抗生物質が悪いんじゃない!!

抗生物質は悪くありません!

抗生物質は正しく使えば今まで治らなかった病気だって治してくれる強い味方です

 

じゃー何が悪いのか

 

それは耐性菌を発生させやすい環境!!

その環境とは以下の通り

 

抗生物質の低濃度投与

投与した時に薬の濃度が低いため細菌が死滅せず、細菌が抗生物質に徐々に慣れてしまい、耐性を獲得しやすい環境にしてしまう

 

治療直前での抗菌薬投与の中断

あと少しで治療が終わる!というところで抗生物質の投与をやめてしまい、耐性菌のみが生き残った状態でぶり返してしまう

 

同じ抗菌薬の長期間投与

一つの薬を長い間投与するほど、耐性菌発生の確率が高まってしまう

 

 

 

先生には4錠飲めって言われたけど、こんなに飲みたくないから2錠でいいや抗生物質の低濃度投与)

とか

 

あと1週間は飲めって言われたけど、もう元気になったからいいや(治療直前での抗菌薬投与の中断)

とか

 

とりあえずいつもと同じ抗生物質出してください(同じ抗菌薬の長期間投与)

とか

 

 

してませんか???

 

 

私はピロリ菌除菌の副作用治療の時

治ってきたからいいや

と薬を飲みさえしませんでした (ー▽ー;)苦笑

 

 

処方してくれた先生はちゃんとした量と薬を処方してくれている…

 

出されたものはちゃんと用法用量を守って飲もう!

 

 

そして

 

出されてないのに「抗生物質出してください」というのはやめよう!

 

と思いました!!